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音楽冒険活劇 ペール・ギュント

2012年12月4日〜9日 日暮里d-倉庫 音楽冒険活劇「ペール・ギュント」の、稽古場日誌です。

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ペール・ギュント~稽古場前線レポ 第5弾~推理!イプセン大先生!

以前のブログでも書きましたが、作者のイプセン自身が「上演にはむかないYO!」とか言っちゃってる戯曲。

「ペール・ギュント」

その心は、

「ペール・ギュントは歴史だから。」byイプセン

・・・・・・・いやいやいや。イプセン。ないわ。
戯曲として書いた本人が、「上演むかない。」とか言っちゃうの、どうなの?
上演にむかない戯曲、「人形の家」の作者が書いちゃったの?

書いちゃったんだよね。うん。わかった。

でもさ、上演は無理って、イプセンの本心だったのかなって、なんかふと考えたわけです。

「ペール・ギュント」の上演歴とか史実とか、グーグル大先生にきけば大体のことはすぐにわかると思うのですが、あえてもうここから以下は私の勝手きまわりない想像で書かせていただきます。

「上演は無理」とか言った、イプセン大先生の本心について。

「ペール・ギュント」って、テーマは深淵だしセリフは膨大だし時間は長いしで、要するに上演が大変なわけで。
イプセン、書いたはいいけど、書かれた当時も上演するもの、としては、そんなに歓迎されなかったんじゃないかっていう。

「ペールギュント?いやあ、さすがはイプセン大先生!実に素晴しい驚くべき傑作です!しかしながら観客が求めているのはもっと脳みそに軽いタッチのなんやかやでしてうんぬん。」

みたいな。

「ペール・ギュント」は、オリジナルは7時間超の大作。
そんな大作を書くのには、実にもっと多くの時間、そしてイプセンの血と汗と涙とが注がれているに違いないのです。
夜、霊感にうたれて書き始め至上の傑作のように思えた数ページが、朝の光の中で厨二のポエムへ堕する悪夢・・・・。
書けなくて書けなくて「俺はもう飛行機にひかれて死ぬ!」と思いつめ、成田か羽田かを真剣に検討する時間にまた半日を費やしさらに自己嫌悪の深みにはまってもう家もでたくないそんな日々。

そんな思いのあれこれを乗り越えて完成させた台本。
「深淵」かつ「巨大」かつ「長大」な物語がですよ。
「重い」「(予算が)多い」「長い」の「3K」ならぬ「3E」な扱いをされたら・・・・・・・。

イプセン、泣かない?人目を忍んで泣いちゃわない?

「お前らっ・・・お前らっ・・・・わしがっわしが手塩にかけて書き上げた戯曲をっ・・・・・重いだの金がかかるだの長いだのっ・・・・・悔しいっ。でもその気持ちわかっちゃう!シクシク(泣)」って。

イプセンは、言わずと知れた巨匠なわけです。近代演劇の父。
父というのは、常に鷹揚で余裕のある大人の態度を求められるわけで。

「わしのっ、わしのペール・ギュント上演して!今すぐして!」

という、恋も仕事もプライベートも充実してる出来る女を装いながら専業主婦の友人を普段はちょっと自分の鼻先より下に見ているくせに実は死ぬほど羨ましがっていたりする35才独身女性が7年交際している年下の彼氏に酔った勢いという体裁でプロポーズする際みたいな必死感、間違ってもだせないわけです。

素直になりたくて。でもなれなくて。そんなイプセンは、きっとすごく考えた。

世の演出家、プロデューサーに、「ペール・ギュント」を上演させたくなる秘策を・・・・・。

そう。
私はこう推理するわけです。

冒頭のイプセン大先生の一言。

「ペール・ギュントは上演にむかないYO」は、老練な近代演劇の父がしかけたワナ、というか、釣りであるのだと・・・・!

ダメと言われるとやりたくなる。そこに山があるから登る。
そんなもう冒険者にしか許されない心をくすぐって、「ペール・ギュント」を上演させるための!

だって、それってあれだよね?後世の演出家への挑発だよね?

「この戯曲、お前に上演できるかな?ふふふふふ・・・・・。」

っていう、ラスボス的なあれだよね。
つまり「潮騒」のヒロイン的なツンデレでしょ?

「その心意気が本物なら焚き火とびこえてこいやあっ!」っていうアレ。名場面。

「いや、焚き火とか熱いんで無理ッス!普通に横からまわりこんでチョリッス!」

とか言ったら台無しなあれ。

うん。きっとそうだ。

イプセンは「ペール・ギュント」を上演してほしかったのだ・・・・!

ナ、ナンダッテー!!
真実はいつもひとつ!

しかし・・・この不況の嵐吹き荒れるエンターテメント業界で・・・・・東○やホリ○ロといった著名なスポンサーもなく・・・・この超大作を上演しようだなんて冒険者が現代にいるのか・・・・?
いくらイプセンの釣りとはいえ、こんな秘策に誰が釣られイターーーーーーー!!

上演キタコレ!

本当に・・・・・。

私が最初、本番の日程まで2か月くらいしかない時点で企画演出の石丸さんに

「ペール・ギュントを音楽劇にして50人くらい出演させたい。」というプランを伺った時には。

登山家は、そこに山があるから登るっていうけれど。
石丸女史は登る山のチョイスが毎回毎回険しすぎるなって思った。

でもなんか今数十人ひきつれて登ってるから。

そんな石丸女史率いる、音楽冒険活劇「ペール・ギュント」。
もはや稽古場が冒険活劇状態な「ペール・ギュント」は、12月4日から9日まで、日暮里d-倉庫にて上演。

ご予約はお早めに。チケット予約はこちらから、です。

モスクワカヌ



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